2008年9月30日
各種ICカードなどとの連携も可能、アジア地域から順次海外、日本国内に向けて販売

指静脈入退管理システム(FVTC720)
株式会社日立情報制御ソリューションズ(取締役社長:茅根修、本社:茨城県日立市大みか町五丁目1番26号)は、このたび、指静脈認証による入退管理システムの新製品「指静脈入退管理システム」(型名:FVTC720)を開発し、10月1日から、まずアジア地域から販売を開始し、順次、欧米や日本国内に向けて販売地域を広げます。
本製品は、指静脈認証により、ドアの開錠と入退管理を行う装置です。本製品は、1つのドアに設置して単体での入退管理ができるほか、ネットワークを介してサーバと複数の本製品を接続し、複数のドアで最大5万人の入退管理をする大規模システムへの適用も可能です。
また、今回、従来製品と同じサイズながら、指静脈認証装置のほか、ICカードリーダ装置とID番号などを入力するテンキーを搭載しています。そのため、指静脈だけで認証する方法だけでなく、指静脈認証とHID Global(本社:米国・カリフォルニア州、社長:デニス・ハバート)製ICカード「iCLASSカード」の本製品専用ICカードとの組み合わせや、指静脈認証と非接触ICカードとして世界中で利用されている「Mifare」カードと組み合わせなど、計7種類の組み合わせが選択できます。
また、認証装置とコントローラの間の通信プロトコルで国際標準規格であるWiegandにも対応しています。そのため、現在利用しているセキュリティシステムや各種ICカードとの組み合わせを考慮したシステム構築も可能です。
これにより、柔軟に、そして、現状よりもさらにセキュリティレベルの高い入退管理システムが実現できます。
コンプライアンスを重要視するビジネス環境の変化に伴い、ビルやオフィスの入退管理は、ますます重要になってきています。入退管理システムの多くは、ICカードを本人確認のためのキーとして利用しているため、貸し借り、第三者拾得による「なりすまし」入場の脅威にさらされています。この脅威に対しては、本人の確認を体の特徴を使って行う、生体認証が有効です。
日立情報制御ソリューションズでは、2002年から指静脈認証技術を用いた生体認証製品の販売を開始しました。現在では、この指静脈認証技術を用いた高いセキュリティレベルを望むユーザニーズが、国内に留まらず、海外でも増えています。
日立情報制御ソリューションズは、本製品の海外における販売を拡大させるため、今後海外の現地ベンダーと連携し、ICカードによるセキュリティシステムを導入している金融業や一般企業、官公庁に向け、リプレースや既設システムとの連動を提案していきます。なお、具体的な海外における販売は、株式会社日立製作所の海外拠点を経由し、現地のセキュリティ関連メーカーからソリューションとして提供します。
また、日本国内向けの販売は、国内で普及しているFelicaカードに対応させるなど、国内仕様の製品をラインアップに加え、2009年初頭に販売を開始する計画です。
日立情報制御ソリューションズは、今後も、指静脈認証技術で高セキュリティ生体認証システムのデファクトスタンダードを目指すほか、安心・安全・快適なユビキタス情報社会の実現に向けて、さまざまな市場ニーズに応えられるソリューションを創造していきます。
本製品は簡体字(中国語)と英語に対応しています。販売する各地域における無線規格や安全規格にも順次対応していきます。
指静脈スキャナ、テンキー、ICカードリーダを本製品に搭載しています。 管理者が要求するセキュリティポリシーにあわせ、計7種の組み合わせによる認証方式が選択できます。
(1)ICカード
(2)ICカード+PIN(テンキー入力)
(3)ICカード+指静脈
(4)ID(テンキー入力)+PIN(テンキー入力)
(5)ID(テンキー入力)+指静脈
(6)グループID(テンキー入力)+指静脈
(7)指静脈
また、認証方式は、スケジュールにより変更が可能です。
例えば、
@社内の部門で重要プロジェクトが発足した場合には、今までICカード認証のみのセキュリティから、ICカードと指静脈の複合認証モードに切替えることで業務内容に応じたセキュリティを確保できます。
A人目がある日中はICカードによる入退をおこない、人目が少なくなる退勤時間以降はICカードと指静脈の複合認証モードにスケジュール変更することで、シーンに応じたセキュリティを確保できます。
Bコールセンタにおいては、顧客情報を扱っている関係で、高いセキュリティが求められます。オペレータとして働く多数のアルバイトには、IDと指静脈の複合認証を実施することで、ICカードの発行・運用コストがなくなります。
従来製品で実現した高い認証精度をそのままに、高速な認証操作が可能です。
1:1認証では、従来解錠まで0.8秒であった認証時間は、0.3秒と更に高速となりました。
本製品は、ICカード最大5万枚、指静脈の登録数が最大1万2千指に対応しています。
そのため、ICカードに指静脈情報(2指)を格納した運用では、5万人がカード+指静脈認証による複合認証を利用できます。
また、LANなどで接続すると、1システムで最大256台の接続が可能です。これにより、社員が多い企業でも導入が可能なほか、大きなビル全体での大規模セキュリティシステムの構築が可能です。
本製品は、認証端末とドアコントローラの接続方法や結線を簡素化しています。そのため、従来製品と比較して装置据付工事にかかる工数が低減できます。
本製品の認証装置とコントローラ間の通信プロトコルは国際標準規格であるWiegandインタフェースを備えています。そのため、Wiegandインタフェースを持った既設または新設のICカード入退管理システムの一部または、全部の扉に導入しやすい製品です。

システム構成例
| 項目 | 仕様 | |
|---|---|---|
| システム | ID管理サーバ | Windows Sever 2003 or Windows XP |
| ID管理クライアント数 | 同上 最大4台 | |
| 端末数 | 最大 256端末(扉)(LAN接続) | |
| 端末利用者数 | カード: 50,000枚 指静脈:12,000指 |
|
| 認証時間 | 0.3秒以内 (1指の認証から解錠まで)(1:1認証) 1秒以内 (100指の中から認証、解錠まで)(1:n認証) |
|
| ICカード | HIDカード「iCLASS」とMifare | |
| 仕様環境 | 温・湿度条件 | 0〜40℃、20〜80%RH |
| 設置環境 | 屋内、水がかからないこと 直射日光が当たらないこと 急激な温度変化のないこと 結露のないこと |
|
| 電源 | 認証端末:FVTC720 (W188mm × H130mm × D126mm) ドアコントローラ:FB720 (W165mm × H135mm × D40mm) |
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| その他 | 本機種は、当社従来機種との互換性はありません | |
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